現代版組踊を担う子供たち
Vol10.仲村澄人
仲村澄人(なかむら・すみと/高3 18歳)
気は優しくて力持ち…といった様相で、現代版組踊「肝高の阿麻和利」(げんだいばんくみおどり
「きむたかのあまわり」)の舞台を支える男性アンサンブルメンバー。劇中ではエイサー、伝統芸能、
旗、主役の阿麻和利が乗る「サバニ(小船)」をかつぐ…など素朴な存在感が光ります。
その中でひょうひょうと会場を動き回り、男性アンサンブルのリーダーからは「女房役」という言葉が
出た仲村澄人くんに、卒業公演を終えたばかりの「阿麻和利」について話を聞きました。
出身地:沖縄県うるま市。
参加した舞台
・現代版組踊「肝高の阿麻和利」(2002年〜)
・現代版組踊絵巻「大琉球浪漫」(2006年)
・「The Legend of the REQUIOS〜ニライへの風〜」(2006年)
好きなこと:音楽を聴くこと
「阿麻和利」のホームグラウンド「きむたかホール」の前で
−「阿麻和利」に参加したのはいつ? 参加したきっかけは?
「中2の時。住んでいる地域に「平安名(へんな)のテンテンブイブイ」という伝統芸能が
あって、そのメンバーとして参加した。その前の年に勝連城跡での舞台は見ていたけれど、
みんな一生懸命で “俺には関係ない世界だ”って思ったけど、地域の人に“舞台に出るのは
5分間だけだから”って言われて、それぐらいならいいかなと軽い気持ちで参加した」
−「阿麻和利」の稽古に初めて参加したとき、どんな風に思いましたか?
「何だこいつら…? テンション高いし、やたら一生懸命だし、正直、引いた…」
−1回の出演で終わらずに、2回、3回と続いたのは何故?
「2回目は関東公演だったんだけど、その時も “関東に行ってみたいから、やってみようかな”
ぐらいの気持ちだった。だけど、実際に関東に行ってみたら、毎回、毎回、満員のお客さんが
立ち上がって拍手してくれる。泣いている人もいる。…これは今のままじゃ不味いんじゃないか…。
頑張って上手くならないといけないな…って思ったし、男サン(男性アンサンブルの略)の先輩たちが
皆、レベルが高かったんで、“絶対、追いつきたいし、追い越したい!”って思ったのも理由だと思う」
−「阿麻和利」に参加する前と後で、仲村くんの中で変わった部分はありますか?
「少しは全体や周りが見られるようになったんじゃないかなぁ。メンバーで元気がない奴が
いれば、声をかけたり。後輩の面倒も見ないといけなかったから。
男サンはリーダー(Vol.4に登場した野島大源くん)が熱血で皆をひっぱっていく役目だったから
、俺は一歩引いたところから全体を見る癖がついたように思う」
−仲村くんにとって「阿麻和利」とは何ですか?
「栄養ドリンク。学校でつまらない事があっても、こっちに来ればテンション上がるし、皆と
ワイワイ楽しんだら、明日からまたがんばろうって思えるから」
−卒業生として、「阿麻和利」の後輩たちに一言、メッセージを。
「男性アンサンブルは自分で自分のテンション上げなきゃ舞台に出てる意味がないから、
やり過ぎてメンバーやお客さんに引かれない程度に、でも会場中を笑わせるぐらいの勢いで、
恥を捨ててがんばれ! はじかさー(沖縄の言葉で “恥ずかしがる“)してたら駄目だぞー」
インタビューの受け答えも舞台での雰囲気そのままにひょうひょうとしていた、仲村くん。
のらりくらりとしているようでいて、でも、受け答えの途中でハッとさせられる瞬間が何度か
ありました。
一生懸命がむしゃらに頑張る一方で、「ひょうひょうと、全体を見ながら、時々、頑張る」
彼のような存在、彼の力の抜き方に救われる・気が楽になる子も少なからずいるのでは
ないか…と思ったのでした。
さて、10回にわたり、現代版組踊「肝高の阿麻和利」(げんだいばんくみおどり「きむたかの
あまわり」)の出演メンバーから高校3年生を中心に話を聞いてきたこの連載。
「阿麻和利」の子ども達へのインタビューは今回でひとまず終了。次回以降は他の舞台に
出演している子ども達に光を当てていきます。
【INFORMATION】
・仲村くんも出演している現代版組踊「肝高の阿麻和利」のハイライトシーンが収録された、
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投稿者 tao-factory : 2007年02月18日 20:56
