現代版組踊を担う子供たち
Vol.9 新城京子
新城京子(しんじょう・きょうこ/高3 18歳)
現代版組踊「肝高の阿麻和利」(げんだいばんくみおどり「きむたかのあまわり」)の舞台になくては
ならないのがバンド。
中高校生を中心に構成された「KIMUTAKA BAND(きむたかばんど)」が、劇中のすべての楽曲および
効果音を奏で、生演奏ならではの迫力、ムードづくりで、舞台をより奥行きの深いものにします。
今回、お話を聞いた新城京子さんの担当はボーカル。
「阿麻和利」にはダンスメンバーとして参加し、のちにバンドに転向した彼女に先週(2/11.12)、
卒業公演を終えたばかりの「阿麻和利」での5年間の思い出を聞きました。
出身地:沖縄県うるま市。
参加した舞台
・現代版組踊「肝高の阿麻和利」(2002年〜)
・現代版組踊絵巻「大琉球浪漫」(2006年)
・「The Legend of the REQUIOS〜ニライへの風〜」(2006年)
好きな事:詩を描くこと、美容関係
「青春時代」をすごした場所、きむたかホールの前で。
−「阿麻和利」に参加したのはいつ? 参加したきっかけは?
「中学2年の時です。1年生の時に、勝連城跡で行った公演を見て、 “すごい! これは
絶対にやらないといけない!”と思い、すぐに参加申込みをしました。」
−はじめは「女性アンサンブル(女性のダンスチーム)」で参加したと聞きました。
バンドに転向したのはいつ? その理由は?
「中学の部活もダンス部だったので、女性アンサンブルに入りました。楽しかったし、
ダンスも好きだったので、“自分は卒業するまでずっと女サン(女性アンサンブルの略)で
やっていくんだ!”と思っていました。歌うことは小さい頃から好きでしたし、友達とバンドを
組んだりしていましたが、どちらかというと軽い気持ちでした。
転機が訪れたのは中3の終わりです。当時、 『あまわり誕生』という曲を踊って、歌って、
歌の意味を言う…というオーディションが
あったんです。ここで初めて「阿麻和利」メンバーの前で歌ったんですが、その時、
バンドメンバーが私の歌を聞いて、“声質が曲に合うからバンドをやってみないか?”と
誘ってくれたのがきっかけです」
−ダンスからバンドに転向して、大変だったことや苦労したことはありますか?
「個人で立つというのは、こんなにきつい事なのか…と思いました。ダンスはチームで
1つの踊りを作るけれど、バンドはそれぞれのパートを個人が担いますよね?
個人の技術が評価されるし、責任も重い。また、先輩たちのレベルが高かったので、
壁を越えなくてはいけない…というプレッシャーに何度も負けそうになりました」

リハーサル中の新城さん(右)。【写真】五木田勉
−負けそうになった時、どうやって乗り越えたのですか?
「周りの人たちが“きーちゃんの代わりはいないよ”って言って、励ましてくれた事が
大きな支えになりました。舞台を見に来てくれたお客さんが「良い表情で歌っているわね!」と
声をかけてくれた事も私にとっての栄養でした。…そして、もともと負けず嫌いな性格なので、
負けそうになると、“今まで続けてきた「阿麻和利」を中途半端にやめたくない!”という
何クソ根性(笑)もムクムクと顔を出してきて…それもあって続けてこれたのだと思います」
−京子さんにとって「阿麻和利」とは何ですか?
「青春時代です。「阿麻和利」と共にあり、「阿麻和利と共に駆け抜けた5年間でした。
普通の中高校生では出来ない経験もたくさんできたし、精神的にも強くなったと思います」
−卒業生として、「阿麻和利」の後輩たちに一言、メッセージを。
「私たちには私たちの時代があったように、皆には皆の個性や色で作っていく時代があると
思います。のびのびと遠慮せず、それらを活かしながら、そして、先輩や平田さんから
受け継いだものを糧にして「阿麻和利」を続けていってください。
感謝の気持ちを忘れたらダメだよ!」
インタビュー中、しっかりとした口ぶりで、そして笑顔で、何度も「感謝」という言葉を
口にしていたのが印象的だった新城さん。ダンスからボーカルに転向し、迷いながらも
前進し続けた彼女は、「阿麻和利」で経験した全てを糧にしているのだな…と感じました。
「阿麻和利」を通して、音楽が好きなことを改めて確認したという彼女。
音楽活動は引き続き行っていくそう。
他の高校3年生メンバー同様、これからの成長が楽しみな一人です。
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投稿者 tao-factory : 2007年02月18日 19:46
