2007年03月26日

Vol.14 森屋菜津美

森屋菜津美(もりや・なつみ / 20歳)

「あまわり浪漫の会」スタッフとして現代版組踊「肝高の阿麻和利」の運営・制作に携わる一方、
平田さんの右腕として演出助手もつとめる森屋さん。学生時代は「平安座(へんざ)ハッタラー」役
(「肝高の阿麻和利」の人気キャラクター)で人気を集めました。高校を卒業後、出演者からスタッフ
へと立ち位置を変え、最近は演技指導者として県外のワークショップに招かれるなど、活躍の場を
広げる森屋さんに舞台の魅力や今後の目標などについて話を聞きました。

064.JPG出身地:沖縄県うるま市
参加した舞台
【出演】
・現代版組踊「肝高の阿麻和利」(1999年〜2005年)
・現代版組踊「大航海レキオス」(2005年)
【演出助手】
・現代版組踊「肝高の阿麻和利」(2005年〜)
・現代版組踊絵巻「大琉球浪漫」(2006年)
・「The Legend of the REQUIOS〜ニライへの風〜」(2006年)
・新作芝居「琉舞の花道」(2007年)
「平安座ハッタラー」を演じる菜津美さん(当時・17歳)

試行錯誤して苦労を乗り越えたら、楽しい事だらけでした

─中学1年から高校3年までの6年間、「阿麻和利」に参加していたそうですが、
参加のきっかけを教えてください。

通っていた中学校で、平田さんが出演者募集を兼ねて講演会をしたんです。その時の
平田さんの話を聞いて、「これだ!」と思いました。もともと部活が演劇部だったこともあって、
即参加を決めました。

─平田さんのテンションの高さにビックリして引いた…という声を出演者の何人かから
聞いたのですが(笑)、菜津美さんが初めて稽古場に足を踏み入れたとき、どんな印象を受け
ましたか?


詳しいことは、あまりハッキリとは覚えてないのですが、緊張したのと稽古が楽しくてしょうが
なかったのを覚えています。その頃は芸能界に憧れていたから、部活じゃない“舞台の場”に
触れられることが大きな魅力でした。いつもやる気マンマンでしたよ。

─6年間、「阿麻和利」を続けた歴史の中で、辛かったこと・苦労したことはありますか?

あんまり無いですね…強いて言うなら、高校3年生になった「世代交代」のときかな。
自分たちの時代がきた!という嬉しさもあったけど、先輩に頼りきりだったから、(稽古を進めたり、
後輩を指導したり、舞台に関わる全てを)自分たちで主体的にやらなきゃいけないし、しっかり
しなきゃいけないから、初めは自分たちのやり方を見つけるのに苦労しました。

─では、反対にいちばん楽しかったこと・嬉しかったことは?

全部(笑)! さっき言ったこと矛盾するのですが、「世代交代」のとき、自分たちが高校3年生の
ときが、いちばん楽しかった! 試行錯誤して苦労を乗り越えたら、楽しい事だらけでした。
そして、何より自分の居場所を見つけたこと。仲間もいるし、応援してくれる人もいるし。

気持ちさえあれば、やりたい事はどこでも出来る

─「阿麻和利」に参加する前と参加した後で、自分の中で一番変わったと思う所は
どんな所ですか?

性格が明るくなったり、積極的になったという事もあるけれど、「夢」が一番変わったと思います。
小さい頃は出たがりで「芸能人になる〜」って言ってたのに、今は舞台裏の仕事を好んでやって
いるから不思議(笑)。
考え方も変わりました。 “芸能界に入るには、中心地・東京にいかないとダメ”って思っていたけれど、
勝連というこんな小さな町でも、こんなにたくさんの人の前に立って演技してるから、「気持ちさえ
あれば、やりたい事はどこでも出来るだなぁ」とか。

なつみ2.jpg
「肝高の阿麻和利」公演時に、県外メディアの取材を受ける森屋さん

─菜津美さんの中で「阿麻和利」に関わるエンジンになっているのは何ですか?
また、それは出演者のときとスタッフである今とでは違いますか?


現役のころは、仲間と舞台に立って拍手をもらうことがエンジンだったけれど、今は「大好きな
阿麻和利の舞台を守りたい」っていう気持ちと、この舞台に恩返しがしたいから、自分がいま
できることは全部やりたい!って思っています。
そして、後輩たちに「阿麻和利」で体験した全て(最高の仲間に出会えた、人間的に成長出来た)を
体験して、成長して欲しいという気持ちもあるし、もっともっと沢山の人にこの舞台を伝えたいという
思いの両方がエンジンになっています。

─菜津美さんにとって「阿麻和利」という舞台は何ですか?また、その捕らえ方は現役と
今では少し異なりますか?

(「阿麻和利」は)菜津美自身です。成長した場所だし、仲間が居る場所だし、居場所だし、
やっぱり今の菜津美がいるのは「阿麻和利」があるから。それは、現役も今も変わらないです。

─将来の目標を教えてください。

これからも「阿麻和利」の舞台を守りたいし、もっと多くの人に知って欲しい。そして、勝連を、
沖縄を、日本を肝高く(きむたかく…志高く、の意味)したいです。
そして…個人的には、とある有名人の方と一緒に仕事がしたい! これは小さいころからの
夢です。「阿麻和利」の出演者と菜津美の憧れのその人を同じ舞台にたたせたい! って
思っています(笑)

*---*---*---*---*
頭の回転が早く、「相手の望んでいる事は何か」を常に考えながら動いている森屋さん。
彼女の良い部分は、学生時代の6年間を過ごした「阿麻和利」の活動を通して培われた
もののようです。
目上の人や後輩からの信頼も厚く、頼りになる彼女。「阿麻和利」やその他の「現代版組踊」の
舞台を盛り上げ、そして支える人材として、今後の活躍が楽しみな一人です。

【INFORMATION】
現代版組踊「肝高の阿麻和利」や「阿麻和利」とも交流のある地域の舞台の事など、情報満載の
「あまわり浪漫の会☆ブログ」。森屋さんが日々、更新を手がけています。ぜひ、ご覧下さい。

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投稿者 tao-factory : 2007年03月26日 11:06