2007年04月15日

Vol.16 長濱良子

長濱良子(ながはま・りょうこ / 21歳)

「第4回 世界のウチナーンチュ大会」テーマ曲「ニライへの風」の振付や新作芝居「琉舞の花道」の舞踊監修など、琉球舞踊チームのリーダーとして活躍中の長濱さん。平田舞台への参加は、中学2年生の時にはじめた現代版組踊「肝高の阿麻和利」がきっかけ。現在も「阿麻和利」の舞台で人気を誇る女性アンサンブルのダンスの骨格を築いたメンバーの一人でもあります。若いながらも安定した存在感と面倒見の良さが際立つ長濱さんに、舞台の魅力や今後の目標などについて話を聞きました。

良子.jpg出身地:沖縄県うるま市
参加した舞台
・現代版組踊「肝高の阿麻和利」(1999年〜2004年)
・現代版組踊「大航海レキオス」(2005年〜2006年)
・「The Legend of the REQUIOS〜ニライへの風〜」(2006年)
・新作芝居「琉舞の花道」(2007年)











元気と伝統があふれる「阿麻和利」の稽古場の雰囲気に初めは引きました

─中学2年から高校3年までの6年間、「阿麻和利」に参加していたそうですが、参加の
きっかけを教えてください。

在籍していた与勝中学校のダンス部の顧問の先生に薦められたのが参加のきっかけです。

─ダンス部のメンバーは、平田さんのテンションの高さ、「阿麻和利」の稽古場での参加
者のあまりにも一生懸命な姿に初めは引いた…という話を聞いた事があるのですが、良子さんが
初めて稽古場に足を踏み入れたとき、どんな印象を受けましたか?

ここで私達、何をしたら良いんだろう…?と呆然としました。それまで自分達が踊っていたのは、
創作ダンスやヒップホップだったので、伝統芸能を大切にする「阿麻和利」で何が出来るんだろう
…って。
また、平田さんは稽古の時に「オーパレーレ」という声出しを行うのですが、それも今まで見た事
ないものだったし、何もかもが今までと違って、とにかく驚きました。

─何をきっかけに「阿麻和利」の活動が楽しくなっていったのですか?

仲間ができて、みんなで振付や衣装を考えて作ったり…と自分達で工夫して取り組めるように
なって楽しくなりました。伝統芸能っぽい振付や音楽など、今までとは違った事も経験できて、
すごく勉強になりました。

「阿麻和利」に出会わなかったら、今の私はいないと思います。灯火.jpg
現代版組踊「大航海レキオス」で創作琉舞を披露する良子さん(左)

─「阿麻和利」に参加する前と参加した後で、良子さんの中で変わった部分はありますか?

「阿麻和利」に参加しなかったら、今の私はいないと思います。きっと、物事にあまり積極的に取り組
まない、どこにでもいる普通の女の子として過ごしているような気がします。色んな出会いがあって、
今の私がいる。ダンス部に入っていなかったら「阿麻和利」に出会っていないし、「阿麻和利」に参加
する前はダンス中心で(小1から習っていた)琉舞はそれほど一生懸命、取り組んでいませんでした。
「阿麻和利」でダンスと琉舞の2つを担当するようになった事は、琉舞に本格的に取り組もうと思った
理由の一つです。

─最近はダンスから離れて、琉舞一本に絞っていますが、理由は何ですか?

琉舞に絞ろうと決めたのは、「レキオス」の関東公演(2005年8月)の前です。ちょうどその年の7月に
琉舞の優秀賞を受けるために「レキオス」をお休みしていたのですが、優秀賞に合格してダンスに戻った
時、自分の中でダンスの振付がしっくりこなかったんです。
逆ももちろんあって、ダンスを続けた後に舞踊に戻ると舞踊の形がしっくりこなくて、長い間悩んでいた
んです。正直にいえば、どっちもやりたい。でも、自分にしかできないものは何かと考えたとき、ダンス
より琉舞だと思い、琉舞を極めようと思ったんです。

─平田さんの舞台を続けていて、一番楽しかったこと、また苦労した事を教えてください。

楽しかったことは、信頼し合える仲間達に出会えたこと。インストラクターとして指導に行くことも、振付を
作るときも皆と一緒だから力を出せたのだと思っています。苦労した事は…ほとんど無いです。その時は
忙しい、大変と感じたかもしれないけれど、過ぎてみれば全て良い体験。どんな事でも自分の心持次第
で楽しくもなるし、辛くもなるのだと思います。

─将来の目標を教えてください。

将来は琉舞の先生になるの?とか色々な人に聞かれるのですが、まだわかりません。琉舞は昔から
伝わる沢山の踊りの型を覚えないと人には教えられないので、今の私にはまだまだ遠い目標です。
私は遠い将来の事を思い悩むより、今、目の前にある事に一生懸命取り組んで、自分自身を豊かに
していきたいと考えています。丁寧に着実に進んで、気がついたらここまで来ていた…というのが理想
です。

*---*---*---*---*
稽古場や舞台裏、本番で、いつ見ても淡々としていて慌てない。それが良子さんの印象。
「ウチナーンチュ大会」や「琉舞の花道」では琉球舞踊チームのリーダーとして、しっかりと皆をひっぱって
いってくれました。伝統を担う若手として、今後ますます活躍が期待される良子さん。
いつまでも淡々と慌てず、にこやかにがんばっていって欲しいと思います。

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投稿者 tao-factory : 2007年04月15日 17:21